サルでもできるAndroidのビルドその4(ビルドツリー修正編)

え〜仕事疲れで数日さぼってしまいましたが、そろそろ続きを書かないとということで、前回のエントリで同期したビルドツリーを修正して、G1/ADPに焼ける.imgファイルをmakeできるようにしましょう。
作業としては、

    • 機器固有ライブラリの展開
    • ターゲット機器の修正
    • キー設定の修正

となります。makeまで、あともう少しですね♪

機器固有ライブラリは、Building For DreamのTo setup your projectの5に従って、実機からバックアップを取る必要があるのですが、仮想マシンSDKを入れるとディスクスペースが勿体無いので、スクリプトを見てWindows側からコピーするとかしても大丈夫です。最近こっそりAndroidに目覚めているらしいドバイの彼が、これまたこっそり吸い出したらしいアーカイブこちらにありますので、サル的にはこれを拝借するのが簡単です。このアーカイブをホームディレクトリ(~/)に置いたら

$ cd ~/mydroid/vendor/htc/dream
$ tar xvzf ~/proprietary.tar.gz

として、展開するだけです。あらラクチン。

次は、ターゲット機器の修正です。~/mydroid/build/buildspec.mk.defaultを~/mydroid/buildspec.mkにコピーしてから修正します。私はCUI上のテキストエディットは、vi派なのですが、サルっぽくないのでファイル・ブラウザから右クリックしてテキストエディタで編集がお気楽です。TARGET_PRODUCTを#でコメントアウトしている行があるので、

TARGET_PRODUCT:=htc_dream

としてください。
同様にキー設定を確認します。以下の2つのファイルを見て、設定されていない場合は修正してください。
~/mydroid/development/apps/SdkSetup/Android.mk

LOCAL_MODULE_TAGS:=eng development

~/mydroid/development/apps/SdkSetup/AndroidManifest.xmlで、WRITE_SETTINGに続いて同様に


以上の作業が終われば、makeです。小一時間はかかるのでバッテリーで作業の場合は、注意してくださいw

$ cd ~/mydroid
$ make

で、make開始です。終了すれば、~/mydroid/out/target/product/dream/に、boot.imgとsystem.imgが出来上がっているはずです。FastBootが使えるデバイス(ADP1もしくはADP1化したG1、H-SPL化済みのデバイス)は、FastBootでUSB経由で母艦から直接書き込めます。G1でルートゲットしたことがあれば、SD経由で本体のルートコンソールに入ってflash_imageコマンドでも書き込めます。書き込みパーティションはそれぞれbootとsystemです。
私は、Windows用の主にFastBootコマンドを使っています。

C:\WORK>fatboot flash boot boot.img
C:\WORK>fatboot flash system system.img

といった感じです。焼き方は色々なので、各自調べてみてください。最悪、ホーム+電源でリカバリーモードにも入れない場合は、.nbhから焼けばまず大体復旧できると思います(ハードが逝っちゃわない限り)

今のままでは、Googleアプリ系が全滅なので実用性という点では・・・いまひとつ・・・なのですが、ブラウザの性能向上は目を見張るものがありますし、Input Method Frameworkも入っているのでSapphire(HTC Magic)がどのように進化するのか、感触を得られると思います。