HTC Magic発表

既に各所で話題になっていますが、HTC Magicが発表されました。キーボードレスで一見基本スペックがDream(G1/ADP1)と大きく変わらないということで、おそらく冷静なご意見が多いのではないかと思います。
CPUは、Qualcomm MSM7201a/528MHzと発表されています。Dreamが528MHzと発表されながらも実際にはLinuxカーネルの設定が最高384MHzとなっていることからも、Magicが本当に528MHzで動作するのかは微妙なところです。もちろん、384MHzでもWebKitベースのブラウザはFirmware1.1ベースでも十分軽快ですし、1.5以上の新しいブラウザなら低いクロックでも驚くほど軽快だと予想されます。現在、Dreamに載っているandroid-msm-htc-2.6.25カーネルで最高クロックを変更するには、id:linuzauさんがされているように、clock.cにパッチを当てないと528MHzさせることができません。しかし、android-msm-2.6.27カーネルでは、カーネルコンフィギュレーションファイルを編集するだけで対応できるようになっています(先日、最新masterビルドをmakeして2.6.27カーネルの動作をDreamで実機確認しました)。標準のカーネルコンフィグレーションでは、Dreamと同様に待機時クロックが速過ぎて待機時間があそこまで伸びないのではないかと推測されるので、HTC側でクロック設定を変更しているかもしれません。

あ〜、CPUだけで力尽きましたorz

ともかく、masterリポジトリを追っかけていると、ユーザーサイドに大きな変化が見えなくても、デベロッパーサイドには大きな進歩を感じ取れるんじゃないかと期待しちゃうんですね。デベロッパーサイドに大きな変化があれば、Android Marketのラインナップにも大きな影響が出てきます(SMSは標準で16BITエンコード送信できるようになりますし、PIMへのContents Providerもpublic宣言されているし、SIPIMEのFreamworkも実装されています)し、「現在のDream」のキーボードレス版とバッサリ切るには早いんじゃないかなぁ。ともかく私は気絶する気、満々です。詳しくは飲み会でw

ちなみにDreamで最新カーネルのmasterのビルドを日常的に使わない理由は、GMail、Maps、Marketなどのソースやインストーラブルなパッケージが公開されていないアプリを動作させるのが困難だからです。i4UがiPhoneよりスムーズに操作できるなんて・・・知らなきゃ良かったよ。もう、Magicの動画見て今にも気絶しそうだよ、ママンorz